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CURTIS CREEK

釣行記

北海道の川で70センチオーバーの巨大ニジマス(スーパーレインボートラウト)

更新日:

スーパーレインボートラウト

いつの日か釣り上げたいと思っていた魚がいた。

それは

70センチオーバーの巨大ニジマス(スーパーレインボートラウト)だ。

しかも湖やダムではなく、あくまで川で釣りたかった。

これまでに61センチのニジマスを釣り上げた事はあったが、60センチ後半や70センチを超えるようなニジマスに出会えた事はなかった。

今まで70センチオーバーのニジマスをキャッチした人に何人かどんなファイトか聞いたけど

とにかく凄い

どうしてキャッチできたのかわからない

といったような話だった。

ニジマスは40センチクラスでもとんでもないダッシュ力で突っ走って行く

更にジャンプまでして釣り人を興奮させてやまない

そんな70オーバークラスがいる川は何本か知ってるけど、果たしてヒットさせる事ができるのだろうか?

ヒットさせたとしてもキャッチする事ができるのだろうか?

そんな事をぼんやり思いながら仲間から話を聞いていた。

そして、いつの日か手にしてみたいと思っていた。

 

先日、妻がふと私に言った

「今日いいんじゃない?」

いいんじゃない?これはもちろん川の事で魚が今日なら釣れるんじゃない?という意味だ。

「おっ・・・そう・・・?」

妻の直感はよく当たる。

そそくさと準備をして一緒に川へ出かけた。

 

川へ着き、まずは水の色を見る。

雪代による濁りを期待していたが、まだ少しクリアな状態。

しかし、水深のある所では雪代特有の緑がかった色をしている。

「まだちょっと早いかもしれないけど入ってみようか」

妻にそう言いウェーダーに着替え川へ入渓していく。

 

有望ポイントで

アップクロス、サイド、ダウンクロス、直ダウン

ルアーを通すレンジも細かく変え

ルアーも交換しながらありとあらゆる方法を試すが魚からの反応は得られない。

ある程度の区間を一通り攻め

「そろそろ良い時間帯だから、あのデカイのが居た所に移動しよう」

そう妻に告げてポイントを移動する。

 

あれは一体どれくらいのサイズなのだろうか?

そう思えた巨大な魚影を見たポイントがあった。

地形的に、とんでもサイズが居てもおかしくない。

きっとここには大物がいる・・・

そんな風に思えるポイント

 

狙ってたポイントまでひたすら雪の中を歩いて行く。

時間的に他の場所を攻める時間もないし期待もできない。

ポイントに着き、やはり川の色を見る。

ベストとは言えず、まだ少し雪代の濁りが足りない感じだけど出てもおかしくない。

 

使用ロッドは冒険用品のジェットセッター60Cマイクロタッチ。

3グラム後半から12グラムくらいまで快適にキャストできるロッドで2018年後半から使い初めている新たな相棒。

ジェットセッター60Cは、ベイトフィネス4ピース、「世界」で釣りをするためのロッドです。

「しなやかで強く、細く華奢に見えるが、実際は芯にバネのような筋肉を備えた」

公式サイトには上記のような説明があるが、正にその通りで軽い物を気持ちよくキャストできるのに芯がしっかりとあるとロッド。

芯があるからルアーにアクションを入れるのもフッキングもとてもやりやすい。

 

結んだルアーはウッドリームのアルボル110HR

ビッグトラウト=ビッグルアー

フローティングだけどやる気があればデカイのは雪代時期だろうが余裕で食ってくる。

そしてこの時期に絶対的な信頼を置いているのがウッドリームのアルボル110HR

そんな経験と実績から選択した信頼できるミノーだった。

 

プールの上流側に立ち

ダウンクロスで対岸にキャスト

できるだけゆっくり巻いてくる。

この時期は水温も低い事から遠くからルアーに向かっていく魚は少ない。

細かく刻みながらキャストし、丁寧にルアーを通していく。

そして、そのプールの中の核心部。

水深が十分ありカバーもあって身を隠す事ができるような場所。

そこをゆっくりとアルボル110HRを引いてくる。

 

水深は1.5メーター近くあるだろうか

季節は2月で水温もまだまだ低い

通常ならばボトム狙いが定石だろう。

ただ、過去の経験と直感からアルボル110HRに確信を持っていた。

表層から30センチ程しか潜ってないけど釣れる魚がいるならこれでも出ると

そして、その核心部分をミノーが到達。

ガンッ!という衝撃と共にロッドは弧を描きリールが悲鳴を上げてラインが引きずり出される。

「かかった!デカイ!!」

足場がとても悪く、下流に走った魚について行きたいが思うようにできない。

じっと耐えてると魚が右へ左へ縦横無尽に走り、ついにはジャンプした。

錆びてはいるがレッドバンドの赤がくっきりと見えた。

未だに見たこともキャッチした事もないサイズのニジマスなのはひとめでわかった。

低水温期にも関わらず2キロに設定したドラグがダッシュで引きずり出される。

何とか耐えるがついに下流に走られながら護岸のエグレに突っ込まれてしまった。

そして護岸際に生えてる枝にラインが絡んだ・・・

 

更に根掛かりした?と思えるくらい動かせなくなった。

終わった・・・と思った。

 

ファイト中に水中の障害物に根掛かりして、魚だけ綺麗にいなくなった経験をした人は少なくないと思う。

私も何度か経験してる。

まさにそのような結果になってしまったと思った。

 

暗い気持ちで一応ラインテンションを保ちながら近づき手前に引っ張るのではなく、横に引っ張り出すように力を入れてみる。

枝は折れた小枝が雪に刺さっていただけだったようですぐさま抜け、更にまだラインの先に生命反応を感じた。

次の瞬間に護岸のエグレから魚は飛び出し、また川の中央で縦横無尽に暴れまくる。

 

大物がかかった時には毎度ながら足が震え、そして次に思うのがキャッチしたい・・・という願い。

この時も、どうかこの大物をキャッチさせてくださいと心の中で祈る。

 

何度かもうダメだと思った事だろう。

圧倒的な存在感のボディ、そしてダッシュ力とジャンプ

何度もダメかもと思いながら耐えに耐え

ついにニジマスも音を上げて少し下流側の水面付近で横たわる。

しかし、まだ勝負はついていない。

 

足元が安定してる今この場でランディングをして勝負を決めたい衝動に駆られる。

しかし、物凄い重量と水流で無理に手前に引っ張ればラインが切れるかもしれない。

一瞬迷うが、ここでのキャッチは諦めプールの終わりの浅い所まで移動しながら魚を誘導する。

その間も息を吹き返したように一瞬ダッシュをして抵抗される。

もう少し、後少しでランディングできる場所まで辿りつける。

 

強烈なファイトを楽しめる人もいるが、私にはそんな余裕は一切なかった。

一心にどうかバレないでくれキャッチさせてくれと祈り続けていた。

 

そして浅瀬に辿り着く

暴れまくっていた魚はスタミナ切れで水面に横たわっていた

ランディング寸前に再度息を吹き返し突然ダッシュする魚もいるので、慎重に近づきゆっくりと巨体を掬い上げ勝負がついた。

ファイト時間はいったいどれくらいだったろう

実際にはそんなにかかってないと思うが、一瞬も油断できないニジマスとのファイトはとてつもなく長い時間に感じた。

 

そして、ふと思う。

数日前にリールのメンテナンスを妻にしてもらってなかったら?

妻が今日いいんじゃない?と言わなかったら?

きっとこのニジマスには辿り着けてないだろう。

自分ひとりだけではきっと超えられなかったであろう夢だった70オーバーのニジマス。

死ぬまでに釣れれば良いなぁとぼんやり思っていた魚を手中に収めた。

スーパーレインボートラウト

この感動は言葉では伝えきれない。

実際にファイト、キャッチした人にしかわからないと思う。

体が、いや・・・魂が震える程の一匹だった。

 

タックルデータ
ロッド:冒険用品 ジェットセッター60Cマイクロタッチ
リール:アブガルシア レボALC BF7
ライン:山豊テグス PEレジンシェラー1.5号
リーダー:山豊テグス フロロカーボン16lb
ルアー:ウッドリーム アルボル110HR

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